【デジタル名刺アプリを公開した現役横国生起業家】Ruten創業メンバー・佐藤隆雄さんインタビュー②

【デジタル名刺アプリを公開した現役横国生起業家】Ruten創業メンバー・佐藤隆雄さんインタビュー②

今回から始まるインタビューシリーズ「ヨココク GO UP!!」。記念すべき第1回は現役横国生ながら昨年起業された佐藤隆雄さん!たっぷりお話を伺ったので2回に分けてお届けしています。今回は主に起業や佐藤さんご自身について迫ります!

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坂本龍馬に影響を受けエンジニアの道へ

—大学入学以前で今につながるエピソードをお聞かせください!

昔から歴史に興味があって、坂本龍馬が好きでした。中学時代に司馬遼太郎さんの小説「龍馬がゆく」を読んで、龍馬のように時代の流れを見通して世の中を変えられる人物になりたいと思いました。そういう龍馬の生き様は、今の僕にすごく影響していると思いますね。

—入学後はどのように行動されましたか?

元々横国が第一志望ではなかったこともあり、「こんなところで終わってたまるか!」という反骨精神を持っていました。横国生は、受験に失敗した人が多いこともあって、自分と似たような気持ちの人は周りに多かったと思いますし、実際に仲良くなった人もそういう人が多いです。当時は、学歴コンプレックスで真剣に悩んでいました(笑)。今でも一緒に働いている友利有佑君(経営4年)と仲良くなったのは入学式のことでしたが、彼も受験で思うような結果を残せなかった人でした。1年生の頃は、大学の勉強をコツコツ頑張りつつ、大学近くのスーパーでバイトをするという普通の大学生でした。

—なぜエンジニアに興味を持ったのですか?

ただのミーハーで「ITとかAIってなんかいいよね。プログラマーってかっこいいよね。」みたいな感じです(笑)。世の中を変えたいという龍馬的な視点で、何かやるべきことはないかな?と考えながら大学の「ベンチャーから学ぶマネジメント」の授業を受けていました。そして、ITやAIが現代においてのやるべきことなのではないかと思いました。あと、龍馬は船や鉄砲といった、当時の最新技術をうまく使って世の中を変えたので、技術が軸で世の中が変わっていくんだなと思っていました。そういった技術を自由に作ったり使ったりできるようになろうと思い、エンジニアをやってみることにしました。

大学入学後、独学でプログラミングの勉強をしていました。2年の春学期までにとても順調に単位取得ができたこともあり、2年の夏休みからエンジニアリングの長期インターンシップに参加しました。

大学の制度を利用しアメリカ・シリコンバレーでインターン

—そのあとどうしてシリコンバレーまで行こうと思ったのでしょう?

経営学部には海外留学制度(※海外インターンシップ)があります。海外インターンの制度自体はかなり新しく、当時まだ誰も利用したことがなかったそうです。実際、当時大学のスタッフの方たちに制度について聞いてみても皆さんあまりよくわかっていないくらいマイナーな制度でしたが、それをたまたま見つけたんですよね。

以前からシリコンバレーってすごいらしいよというのを聞いていて行ってみたい気持ちが強かったのもあります。また、反骨精神から何かしないとという強迫観念があり、シリコンバレーに行けば成長できる気がしたので、チャレンジすることにしました。

大学の制度を使ったことで企業の紹介やビザの手続きもスムーズにいきました。僕はパナソニックの新規事業開発をしている部門で2か月ほどインターンすることになりました。「eny」というIoTボタンの事業ですね。

※海外インターンシップとは?
経営学部では、学部が認定する組織が実施・仲介する海外でのインターンシップに参加し、所定の条件を満たした場合、単位として認定される制度がある。

—実際にシリコンバレーへ行ってみてどうでしたか?

まずユーザーとしての学びがたくさんありましたね。例えば、公道を自動運転の車が走っているんですよね。他にも、オフィスの警備員がロボットだったり、Amazon Go(Amazonが運営する、レジがない無人コンビニ)があったり。その中でも特に衝撃的だったのがUberでした。当時はまだ日本でUber Eatsが流行る前だったためUberに全く馴染みがなかったのですが、シリコンバレーでは既に配車サービスとしてのUberが普通だったんです。サービスのグレードによって運賃が違い、ユーザーが選択できるようになっていました。最上位のサービスだと日本のタクシーと同じ感じなのですが、安い料金だと相乗りだったり、ちょっと歩かされるものもあったりします。その裏側のシステムでは、街全体でどうやったら効率的にドライバーが乗客を拾って運べるかというのをAIが計算しているらしく、それが最先端だなと関心しました。誰がいつ、どのタイミングで誰を迎えに行って、誰と誰が相乗りで、どういう順番で乗り降りさせるか、車の到着を待っている間にここからそこまで歩いてもらおう、とかを全部AIが決めているんです。しかも、需要と供給の量に応じて料金が自動的に変動するんです。

そして、サービスを提供する側としての学びも大きかったです。インターンでは、実際に新しい事業を立ち上げていく現場に参加して、こうやって商品を出して改善して広めていくんだというのを体感的に学びました。このときの学びは、今のサービス運営でとても活きています。また、パナソニックの方たちがとても楽しそうに仕事をしていて、僕も将来こんな仕事がしたい、と思いました。特に「eny」のリーダーの中村雄志さんはいつもポジティブで、周りをどんどん巻き込みながらプロジェクトを大きくしていっていて、隣で「事業開発のいろは」を学ばせてもらいました。無知で何もできない大学生が、突然世界の最先端の場に投げ込まれた、という感じでした。毎日、驚きと学びの連続でした。シリコンバレーという場所でインターンしたことに価値があったと思います。東京ももちろんすごい都市ですけど、シリコンバレーは情報量が違うなと思いました。

—帰国後、Rutenに参加するまではどうされていたんですか?

もうちょっとシリコンバレーっぽいことをしたいなと思い、都内のテスラジャパンでインターンしました。テスラは、シリコンバレーでは憧れの車なんですよね。このインターンは、大学の制度ではなく、普通に応募して書類審査や面接を経て、4か月ほど参加しました。

Rutenに創業メンバーとして参加

—ここからはRutenについて伺っていきます。まず、Rutenとはどんな会社なのでしょうか?

色んな事に挑戦する会社です。一つの会社の中にいっぱい事業があって、儲かる事業も儲からない事業も、メンバーそれぞれがそのときにやりたいことをやる。言ってしまえば中小企業の集合体みたいなイメージです。規模が大きくっても上場せずFXから英会話まで手がけているDMM.comみたいな会社が理想です。今までもホームページの制作代行や、インタビューメディア、SNS運用などありとあらゆることに手を出してきました。

—Rutenに参加することになったきっかけを教えてください!

代表と出会ったのは、会社の登記をする直前のことでした。代表もシリコンバレーに行っていたので共通の友人がいて、SNSで知り合いました。好きな時に好きな場所で好きな仕事ができる世の中を創り、人口を分散させて、東京一極集中を打破したいというビジョンに共感しました。2019年の6月から事実上2人目の創業メンバーとして参加することになりました。

—どんなメンバーがいるんですか?

今のメンバーは6人です。近畿大学を今春卒業した代表に、同志社大学の2人、そして横国の僕と友利、さらに横国で学んでいる韓国人で、兵役から帰ってきたばかりの友達、ウジンも最近入ってくれました。

若者向けのデジタル名刺「handshake」をリリース

—最近リリースされたhandshakeは、どんなサービスですか?

handshakeは、自分のSNSアカウントなどのリンクをまとめてシェアできる、デジタル名刺アプリです。自分のSNSや好きなもの、今取り組んでいることなどのURLを1ページにまとめることができて、そのページをQRコードやリンクで共有することができます。

インフルエンサーさんに使っていただけることが多いので、そこから自然に広がっていっています。handshake自体が誰かに共有するためのサービスなので、使ってもらえれば使ってもらうほど自然と広まっていくサービスかなと思います。

—どんな人に使われているとお考えですか?

SNS上での発信を頑張っている若者たちだと思います。インスタ、ツイッター、ユーチューブ、Tiktokとか、いろんなSNSを併用して発信している人って最近多いじゃないですか。handshakeは、ネット上に散らばった自分の情報を一か所にまとめておいて、シェアできるサービスです。SNSだけじゃなく、自分の活動に関するサイトとか、好きなアーティストのユーチューブチャンネルとか、リンクなら何でも載せられます。また、handshakeは自由にデザインを変えられるので、好きなようにカスタマイズができます。自分のhandshakeアカウントを名刺代わりにシェアすることで、自分の世界観をまるごと伝えることができるんですよ。

—どうやってマネタイズされているのですか?

現段階でマネタイズはしていません。もちろん将来的に収益化は考えていますが、もう少しユーザーが増えてからその属性などを考慮して最適なマネタイズをしようと思っています。

テクノロジーで革命を起こしたい

—収益化できていないのにモチベーションを保ちながら仕事できるのはすごいなと思うのですが、やりたいことを採算度外視でできるのはなぜですか?

やりたいことをやっているからモチベーションを保てているのだと思います。お金とかじゃなく、これがやりたいんだという強いモチベーションがあるから続けられるし、これからはもっとそういう世の中になると僕らは思っています。

お金ではなく、自分がやりたいことをやったり住みたい場所で仕事をしたりすることでモチベーションが湧いてくるのが理想的な状態で、僕たちは今それができています。Rutenでは、handshakeのように「収益化できるかはわからないけれど、とにかくやりたいこと」と、イベント事業や受託開発事業のように「きちんと収益が出るし、やりたい事業」をうまくバランスさせる、といった工夫をしています。

—これからのRutenについてお聞かせください!

今までのように、よくわからない人がいっぱいいて、よくわからないことをいっぱいやっている。そんな状態を加速させて、「なんでそんなことしてるの?」って言われ続けるようなコミュニティになっていくと思います。

—ご自身の将来についてはどうお考えですか?

テクノロジーを通して世界を変えたい、革命を起こしたい、というのはどこで何をしていようと変わらない自分のビジョンですね。色々具体的なことも考えていますが、その時々でやりたいことが変わることもあり、結果が出るまで公言しないようにしているので、今言えることは無いですね(笑)。

—本日はありがとうございました!

佐藤さんのhandshakeはコチラ

(ライター:てぃー)

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