【第3年次編入学試験】合格体験記~経済学部 岡本幸喜さんの場合~

【第3年次編入学試験】合格体験記~経済学部 岡本幸喜さんの場合~

今回は、横浜国立大学経済学部に3年次編入した方に、編入試験や現在の横国の印象についてインタビューしました!

実際に在籍している人の経験を聞ける機会は少ないと思いますので、経済学部への編入を考えている方は是非参考にしてみてくださいね。

経済学部経済学科3年
第3年次編入学試験 合格
岡本幸喜さん(男性)

学問により集中したくて横国を志望

—初めに、自己紹介をお願いします。

 初めまして、経済学部3年、岡本幸喜です。名古屋生まれの岐阜育ちです。昨年度までは名古屋の中京大学に在籍しており、今年の4月から横浜に来ました。

—3年次編入を目指したきっかけを教えてください。

 昔から電車でいろいろなところを巡るのが好きで、時間を見つけてはぶらり旅をしていました。その中でその土地の地形や歴史、都市構造などのいろいろな要因によって、その土地ならではの特色が現れる「交通」に関心を持っていました。これを学問にできるとは思っていなかったのですが、もともと通っていた中京大学で都市や交通に関する研究を行っている先生とお話ししたときに、交通というものをアカデミックに学ぶことができるんだと知り、せっかく大学に入って勉強のチャンスがあるのだから勉強してみようと思いました。そして勉強していくなかで編入学試験の存在を知り、私大と比べると国公立はよりアカデミックな印象があって、個人的には研究を頑張りたいなと思っていたので、せっかく勉強するなら国立大に行ってみよう、と思ったことが編入学試験を受けるきっかけでした。

—国公立大学の中でも横国を選んだのはなぜですか?

 交通や都市について考えたときに、関西圏や名古屋よりも早くいろいろなことが導入されるのは、日本の中心である首都圏だと思いました。また以前の大学でお世話になっていた横国院出身の先生とお話しする機会があり、横国がどのようなところか尋ねたところ、落ち着いた雰囲気で真面目な人が多く、経済学部は横国の中でも看板であり教員も充実していることを知りました。経済学の一分野である交通経済学や都市経済学はあまりメジャーな学問ではないし、横国には教授がいなかったのですが、少しでも学問的に幅があり、関連分野の教授がいればそこからアプローチも可能なんじゃないかと考えました。

使い倒せるものは使い倒すべき

—勉強は具体的にいつごろから始めたのですか?

 1年生ころから編入学試験の存在は知っていたのでいいな、とずっと思い続けていたのですが、本格的に決めたのは1年生の終わりの春休みです。

—勉強はどのようなことをしていましたか?

 自分は正直なところ、編入試験のために何か特別なことをしたわけではありません。将来的に交通に関する研究を行うための勉強の一環として受験したという感じです。ですので編入学に向けた勉強を何かしていたか、といわれれば、正直なところ何もしていません。

 基本的には学校の授業を中心に勉強しながら、同時に市販の教科書を使って勉強していました。それに加えて、ときどきお世話になっていた先生と、大学院への進学を目標にしていた先輩の3人で数学・ミクロ経済学の勉強会のようなことをしていました。自分は数学からは逃げに逃げていたのですが、経済学を真面目に勉強しようとすると数学は必須なので「あ、これ必要だな」と思い勉強しました。

 本番1カ月前くらいには過去問を解きました。過去問は夏休みに横国に行って5年分貰ってきましたので、コピーなどして使っていました。横国の編入学試験では英語の外部試験を利用するのですが、自分の場合はTOEICを利用しました。勉強にはスタディサプリと公式問題集を使っていましたね。

 余談で自分以外の話をすると、横国の編入学試験の合格者のバックグラウンドは多種多様で、僕のような四年制大学の出身の人はもちろんのこと、編入学科を持つ短大や専門学校、さらには社会人から大学に入った人もいます。僕の周りの合格者で四年制大学出身の方の多くがECCなどの編入予備校を利用していた印象です。このようなところには過去問のストックなどもあると思います。

—勉強する上で、重要だと思ったことや工夫したことはありますか?

 使い倒せる物は使い倒すべきだと思いました。予備校に通っているならば、配布されたテキストや過去問のストックは使い倒すべきだし、大学に在籍しているならば図書館や、失礼のない範囲で教員を利用するべきです。

 勉強で何を重視するかは人によると思うのですが、この2年間で1番痛感したことは、やはり高校の勉強って大事だな、ということです。特に国語、数学、英語ですね。数学は言わずもがなですが、いざ経済を真面目に学ぶとなると論文を読む機会が多くなると思います。また将来的には卒論などを執筆することになると思います。そうなると国語の授業で得られる読解力だったり、文章力が必要になります。また経済学は基本的に輸入学問なのもあって、英語の論文を読む機会もありますし、最先端の発表なども英語で出されます。普段の勉強時もそうですが、僕の場合は他大学の受験で志望理由書を書く必要があり、その際英語で書かれた論文をいくつか読む機会がありましたので、英語の勉強も必須です。僕の場合はこのような小中高の過程で得られる基礎学力が足りていなかったので、そこができていればもう少しスムーズに勉強できていたのかな、と思いました。

 また経済学を問わず、常に自分の関心に結び付けられないかと考えながら勉強していました。海外の経済学書を読んでいたのですが、海外の本は日本の本と違って時事ネタだったり、現実に起こっている問題を解説しながら経済学の内容を説明している物が多くて、それをもとに、自分だったら交通・都市を勉強している中で、「これ問題を解くにあたってこんな風に考えられないか?」と考えるようにしていました。

手応えは0でも合格

—横国の編入試験の内容についてどう思いますか?

 人によって感じ方は異なるかもしれませんが、横国の問題は二年度前から、これは初見では解けないだろう、と思うくらい難化しました。例えば同じ国公立大学の神戸大学の入試問題は、教科書や参考書の問題をきちんと解ければしっかりと点数につながる問題なのですが、最近の横国の試験問題(経済学Ⅱの問題)は教科書や問題集などでは見かけない問題が出ることがあり、初見では解くことが難しい、他大学の試験問題と比べても解きづらい印象です。

—受験直前期はどのように過ごしていましたか?

 先に併願していた神戸大学ですが、結果は不合格でした(涙)。先ほども言ったように神戸大学の問題はしっかりと点数が取れるタイプの問題だっただけに、神戸大学に落ちていてあんな問題が出てくる横国に受かるわけがないだろうと思っていました。そのため神戸大学の受験前はギリギリまで勉強していましたが、横国の受験前は、過去問などを見てももうどうしようもないから、「これで行く!」と決め、試験前日は磯丸水産で大好きな海鮮丼を食べたりして、比較的リラックスして過ごしていました(笑)。

—そうだったんですね。受験した感想はどうでしたか?

 大問が2つあって、一つはまあまあ解けたのですが、もう一つはちんぷんかんぷんでした。横国の試験日には経済学の専門科目のテストしかなく、英語の外部試験はほぼ足切りに使われているので、専門科目で一つでも間違えたらドボン、という感じです。そのため受験後は「こんなん…終わったわ……」と思っていました。大学の教授にも、友達にも、どうせ受かってないし……というような話をしていまして、友達にそろそろ合格発表の時期じゃない?といわれるまで合格発表のことさえ忘れていました(笑)。発表日の授業中に思い出してホームページを見てみたら合格していて、ものすごく驚きました。流石にうれしかったですが、逆にあの出来で受かっちゃったのか……という不安も感じましたね。

横国は学生の質が違った

—では、横国に入ってみてどう思いましたか?

 やはり、学生の質が違うなと思いました。ゼミの人しか見る機会がないですが、何より真面目であるというか、発言の一つ一つが違うなと感じました。前の大学でもゼミがあったのですが、どちらかといえば楽しくやるという感じでした。横国では、自分の在籍しているゼミに関しては3年生から研究をしていて、討論や質疑応答を見ていてもとても真面目であるという印象です。教員に関していえば、国公立の教授ってもっと冷たいんじゃないかな、と思っていたのですが、皆さんとてもラフな方で、ほとんどの方が親身に、いつでも何でも相談してね、という感じでした。ゼミの教授だけでなく一般の授業を担当している教授であってもそうなので、いい意味でラフで親しみやすい、面白い先生が多いですね。一方で学務とか、学習支援課、就職支援課などの機関はやはり私学のほうが優れていると思います。前の大学の単位を引き継がなくてはいけなかったのですが、その認定にものすごく時間がかかって……本当に大変でした。

—卒業後の進路はどのようにお考えですか?

 理想としては大学院に進学したいと思っています。せっかく大学で勉強したので、できればそれを生かせる仕事をしたいと思っているのですが、なかなか大学で学んだことを生かせる仕事につくことって難しいじゃないですか。交通とか都市開発の仕事をするならJRをはじめとした鉄道会社などに就職するのでしょうが、会社に入っても必ずしも自分のやりたい仕事をやれるとは限らないでしょう。「だから大学院に行きたいんだ!」というのは理由が浅はかすぎるかもしれないですが、自分の関心のある分野を今以上に深く学べるということに大きな魅力を感じています。

—最後に、これから編入を目指す方へのメッセージをお願いします!

 編入試験は枠も狭く、必ず合格者が出る試験でもないので、必ずしも努力が報われるテストではありません。そのため「絶対におすすめ!」とは言い切れないのですが、合格する、しないにかかわらずその過程で得られた知識や行動力、人とのつながりは、今後の皆さんにとっての「自分だけの武器」になると思います。大学生はやらなくてはならないことや誘惑が多く、編入試験を受けるために犠牲にしなければならない部分もあると思います。しかし先に述べた通り、この経験から得られるものも多く、人生のターニングポイントにもなりえますので、編入学という制度を使えるならば利用すべきだと思います。横国の経済学部には優秀な教員と学生たちが集まっており、日々刺激を受けられる勉強をするにはこの上ない環境だと思います。東京にも横浜にも近く、一歩足を伸ばせばいろいろな体験をできるとても良い場所だと思うので、是非来てください!

 何かと情報が少ない中で不安なことも多くあると思いますが、自分でできることを全力でやってください。編入学を志望されている皆さんを心から応援しています。

—本日はありがとうございました!

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