【日本語で経営を学ぶタイ人留学生】インタッチさんインタビュー

【日本語で経営を学ぶタイ人留学生】インタッチさんインタビュー

さまざまな領域でチャレンジしている横国生にインタビューする企画「ヨココク GO UP!!」。第2回はタイからの留学生・インタッチさんにZOOMでお話を伺いました。昨秋研究生として横国にやってきたインタッチさん。今春からは修士課程の学生として経営学を学ばれています。今回はそんなインタッチさんにタイと日本の違いから将来の夢までいろいろとお聞きしました!

大学院国際社会科学府
修士課程1年
インタッチ

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工業経営を日本語で学ぶ

—まずはタイでの大学生活についてお聞かせください!

泰日工業大学というところに通っていました。タイ人が日本の産業ノウハウを学ぶ団体(泰日技術振興協会)が設立した大学です。

経営学部工業経営学科に所属し、マーケティング、会計、物流とオペレーション・マネジメントなど経営学の基礎に加えて、工業に関する科目等、例えば、ものづくり、TQM、コスト管理、トヨタ生産方式などを学びました。また、簡単な日本語の授業も受けていました。

歴史は浅く、大きな大学でもなかったですが 大学生活は色々な活動や勉学、遊びで充実していました。具体的には、経営学部委員会の副委員や学部の体育祭のチアリーダー(日本でいう応援団に相当)、モノづくり研究室の助手などをしていました。

大学1年生のころの写真

—なぜ日本の大学で、横国で学ぼうと思ったのですか?

泰日工業大学のモノづくり研究室で助手をしていた時に、トヨタ生産方式を通じてモノづくりを学び、ジャストインタイム生産方式について関心を持ちました。そして、大学の3年生から信州大学で交換留学してから、もっと日本語を学びたいという思いもあり、いずれは日本で修士課程を学びに来ようと思ってました。横国で学ぶことになったのは、大学の副学長が勧めてくれたからです。

—大学院でどのようなことを学ばれていますか?

大学院での生活は、半分は講義に出席して勉強、半分は自分の研究といった感じです。

大学院では学部生ほど単位は必要ないですが、学部生の科目より広い範囲でディスカッションしています。研究の内容は最近ちょっと迷っています(笑)。元々の書いていた研究計画書は「ジャストインタイム生産方式がIT組織能力に与える影響―日本とタイ中小製造業の比較」ですが、今はオペレーションテクノロジーズ、ジャストインタイム生産方式、従業員のイノベーション吸収能力に興味があります。

—横国での学業は楽しいですか?

楽しいよりも難しいといえますね。経営学を日本語以外や日本語で勉強しているのは初めてです。英語課程もあったのですが、日本語を使えるようになりたいので、Japanese Programの修士課程を選びました。日本語能力はそこまで高くなく、講義の中でも6、7割しか理解できないですが、チャレンジしたいという思いが強いです。

実際に感じた日本とタイの違い

—タイから日本へ来て驚いたことを3つ教えてください!

1つ目は、危機管理をしっかりしていることです。例えば、工場での生産計画。タイ人はとにかく生産効率を高めることばかりを考えるかもしれないですが、日本人はまず生産方式を標準化することを考えます。

2つ目は、形式化されているパターンが多いということです。例えば、日本でメールを送るとき、「お世話になっております。」とか季節の挨拶とか決まったパターンが多い気がします。一方、タイに限らず英語など他の言語でもそうだと思いますが、定型文がないので書き方に決まりがありません。日本式は慣れるまでが大変ですが、面白いと思います。パターンがあることで書くことに困らないという意味では長所じゃないかなと思います。

3つ目は、まわりのことをよく考えていることです。タイ人は自由奔放ですが、日本人は自分の行動が周りの人どのような影響を与えるかまでよく考えているなと思います。

—タイと日本の大学で違うと思ったところを教えてください!

日本では多くの人が部活やサークルに入って、そこで先輩と後輩が交流すると思いますが、タイでは学部の全員が一緒に活動を行い、そこで先輩や後輩と交流します。私もタイの大学では学部の運動会があり、応援団をしていました。

タイの大学の卒業式にて

タイは南方の海が美しい

—タイの地元はどんなところですか?

バンコクに近いパツムタニー県というところです。都市部ではないですが、バンコクから他の地域に行くなら、地元の辺を通ることが必要です。なので、交通の要所と市場があるところだと思っています。

—タイでおすすめの観光地と料理を教えてください!

地域によって、伝統的お寺や街の建築が異なってますので、中部ならアユタヤ県とスコータイ県をお勧めします。北のほうならナーン県と人気があるチェンマイ県をお勧めします。ビーチに行きたいなら、バンコクに近いところはチョンブリー県、ラヨーン県ですが、南の方の列島はすごく美しい景色です。

料理だとカオシェアがおすすめです。お米を花の香りがする水に浸した料理です。

タイ南部の海にて

—逆に日本で行ってよかったところはありますか?

信州大に留学していた2017年は関西にある仏教関連の施設を巡りました。例えば、東大寺、高野山、那智滝とかが面白かったです。

今年は沖縄に行きました。海とビーチはタイの南と比べられるくらい美しいと思います。ただ、雰囲気はやはり特殊な琉球魂を感じられます。街の雰囲気や喋り方が日本本土の人とは違いますし、食べ物からもやや中国ぽさを感じます。

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YouTubeで日本での生活を記録

—コロナで大変な状況が続きますが、最近はどのように過ごされていますか?

文科省からの奨学金があるので日本に留まっています。平日は大体部屋にいて授業に参加したり、市場で買い物に行ったり、自炊したりしています。遠隔授業ばかりでストレスが溜まったかもしれませんが、横浜駅や市場、港などへ自転車で行き、リラックスすることができました。オンライン授業だと、一緒に授業へ参加している学生さんの顔だけは知ることができても、実際に友達を作ることは難しいですね。勉強はつまらなくなったと思いますが、通学がなくなり、外食もせず自炊ばかりになったことで、節約することがきるるなど長所も多いと思います。

—半年ほど前からYouTubeチャンネルで発信されていますが、どうして始められたのですか?

きっかけはKine Masterという動画編集アプリを試してみたかったことです。そこで洪福寺松原商店街に行って、面白いところと作ったことのない料理を投稿しようと思いました。タイの友達やゼミ生でチャンネルの和訳も手伝ってくれている亮太さんが応援してくれて、たくさん動画を作って欲しいと言われているので、僕も日本で過ごしている間に思い出作りとして、投稿したいと思います。

経営を学んで人々の役に立ちたい

—最後に、将来の夢を教えてください!

国に影響を与える仕事や人々にとって非常に役立つ働きをすることですね。将来は1つの職業だけではなく、色々な職業に就きたいと思っています。色々なことを考えていますが、例えば、泰日工業大学の教師になりたいとか、工業に関するコンサルティング会社で働くとか、普通の社会人になるなど色々試してみたいと考えています。留学が終わるととりあえずはタイに戻ると思いますが、いずれはタイと日本を行き来して働くことができれば良いなとも思います。

母とのツーショット

—ありがとうございました!

(ライター:てぃー)

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