【物語を生み出し形にする】ARCHER/永友悠稀さん(都市科学部3年)インタビュー

【物語を生み出し形にする】ARCHER/永友悠稀さん(都市科学部3年)インタビュー

さまざまな領域で挑戦をしている横国生にインタビューする企画「ヨココク GO UP!!」。
今回は、横国で映画を製作したり、また学科では都市文化祭という独自のイベントを企画・主催する小説を執筆するなどさまざまな創作活動を精力的に行っている、マルチアーティスト『ARCHER/永友悠稀』さんにインタビューさせていただきました。
世界観を作りこみながら一つの物語を作りあげることに対する膨大な熱量、そして創作に対する姿勢が印象的です。ぜひ最後までお読みください!

2018年4月入学
都市科学部都市社会共生学科
ARCHER/永友悠稀

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自分の「やりたいこと」をやっている

―本日はよろしくお願いいたします。初めに、簡単に自己紹介をしていただいてもよろしいでしょうか。

 都市科学部都市社会共生学科3年のARCHERです。神奈川県出身です。よろしくお願いします。

―まず初めに、ご自身の現在の活動について教えてください。

 基本的には映画撮影と小説の執筆、最近はオーディオドラマの制作も行っています。オーディオドラマ制作後は、「青春SFファンタジー」を題材に、自分の4作目の映画を製作することを計画しています。

 もともと脚本などを書いていたことや、映像制作をしていたこともあって映画から作り始めましたが、自分の中では特別「映画でなければだめ」ということはなく、作りたい物語や世界観を表現するのに映画が適しているなら映画を作りますし、他の方法、例えば小説のほうが良ければ小説でやる、という感じで、さまざまな媒体で作品の発表を行っています。

―創作活動を始めたきっかけはどんなことでしたか?

 中学生・高校生のころから、学校説明会で使うような学校紹介動画や、クラス会や卒業式で使う映像など作るようになりました。このような経験から映像制作への興味・関心をずっと持っていて、大学に入ってから本格的に映画を撮り始めました。

―突然ですが、昔の自分はどんな子供だったか覚えていらっしゃいますか?

 小さい頃は特撮が大好きで、年がら年中ウルトラマンごっこや戦隊ごっこをしていましたね。ウルトラマンに何回変身したことか(笑)。
 映像媒体はたくさん触りましたね。特撮やアクション映画、アニメが大好きでした。小学生の頃は毎日のようにアニメを見ていました。

本も好きで、漫画、ライトノベルから夏目漱石みたいな純文学までなんでも読んでいました。

 それからもう一つ特徴を上げるとすれば、すごく頑固なガキでしたね。納得しないと言うことを聴かない子供で、それが原因でよく怒られていました(笑)。

-お聞きしたことによると、現在されている活動は、小さいころの影響を強く受けていそうですね。では、昔と今で、何か変わったことはありますか?

 昔と変わっていないこととしては、自由に生きるということですね。自分の「やりたいこと」と「やらねばならないこと」をやっているというところはずっと変わっていません。

 ですが、大学に入ってからは本当にいろいろな方に出会いましたし、新たな世界や知識に触れたので、世界の見方は大きく変わったと思っています。
 部屋で例えるなら、入学前までは机の上のノートのくらいしか見えていなかったのが、机全体が見えるようになっていって、部屋全体が見渡せるようになった、というような感じです。

「誰かに考えてもらえる」作品を作りたい

―創作をすることの何が好きですか?

 映画を作るときもそうですし、脚本や小説を書くときもそうなのですが、作品を作ることを通じて異世界を作っている感覚が非常に好きです。作り進めていくにしたがって、一つの異次元というか、別の世界の動向を見るような気持ちになっていくのがとても楽しいです。

―面白い見方ですね!活動に対するスタンスについては、何か意識していることはありますか?

 物語を考えているときに常に意識しているのは、「問いかける」ということです。物語の中では、例えば主人公は起こった出来事に対していろいろなリアクションをとっていくわけですが、それはあくまで、その出来事が起こったときの動き方の一例でしかないと思っているんです。 
 だから、もし主人公と同じような状況に陥ったとしたらあなたならどうしますか、と問いかけるような、見ている人がいろいろ考えるような作品を作りたいなと思っています。

 真面目な話ですが、今の世の中では、例えばYouTubeで言うような「あなたへのおすすめ」機能などのおかげで、SNSなどから勝手に自分好みの情報が流れてきて、何も選択しなくても自動的に情報が手に入るじゃないですかそうすると、自分で思考したり選択したり判断したりする機会が減ってしまっているような気がしているんです。
 情報の取捨選択は意識してやらなくなるとそのうちできなくなっちゃうのかな、という漠然とした不安があって、「問いかけること」を意識しているのは、このような現状に対する反抗でもあります。

―ご自身の活動で楽しいことや、逆に難しいことや辛いことなどを教えてください

 楽しいことはやはり魂を燃やしつくすこと、精神の限界に挑みつつ作品を作り上げることです。
 逆につらいのがコミュニケーションをとることですね。僕自身がコミュニケーションをとるのが上手くないのもあって(笑)、例えばメンバーに何か気軽に質問してね、とか意見言ってね、とか言ってもあまり反応してくれないことがつらかったりします。
 あと、こういうスタンスで活動しているせいで、大学生らしい部分が足りなくなっているのもつらいです。自分が夜中まで頑張って脚本を書いているときに、みんなは花火大会とかバーベキューとか行っている(笑)。
 2年生までは本当に忙しかったのでほとんど遊びに行ってなくて、ちょっと夜ごはんに行くだけ、みたいな感じでした。

―映画という作品をよく制作される都合上、複数人で作品を作ることも多いと思います。ときには監督としてリーダーシップを発揮する・現場で指揮をとることもあると思いますが、その面白いところやつらいことを教えてください。

 やっぱり、一人じゃできないことが出てきたり、1つのことに対して複数の見方があることが分かって、その人がどんなスタンスで活動しているのかが分かるようになったりするのが面白いですね。

 でもこれは裏を返せば大変なことでもあって、他人との折り合いをつけるのは非常に難しいです。コミュニケーションの難しさを常に感じています。例えば僕の場合は、作品が第一っていう感じなんですけど、他のメンバーはそういうわけでもないので、そこを我慢したり交渉したりしなくてはいけないところもあります。
 グループが20名規模にまで膨れ上がることもあるので、全体のことを考えつつスタッフさんのことを考える……みたいになことをしているとだんだん余裕がなくなってきますね。切羽詰まってくると体力も限界になってきて、だんだんイライラしてしまったこともあって、これは本当に申し訳ございませんでした(笑)。

―コミュニケーションは本当に大変ですよね。それでも作品を完成に導けているというのはすごいと思います。少し趣向を変えますが、自分の活動以外に何か趣味はありますか?

 やっぱり映像を見ることはすごく好きです。映画やアニメですかね。

 あとはこれも活動に関わってはいるのですが、音楽も好きで暇さえあれば音楽を聴いているという感じです。軽音楽部でコピーバンドを組んでいたりもします。聴いているのはX JAPAN、LUNA SEA、L’Arc~en~Ciel、黒夢など、90年代のロックバンドがほとんどです。
 曲も好きなのですが、アーティスト自体も好きですね。あの頃のアーティストさん達って、みんな一貫したぶれないスピリットを持っているので、そういうところにかなり影響を受けていると思います。

―尊敬していたり目標にしていたりする人はいらっしゃいますか?

 先ほども申し上げたとおり、X JAPANのYOSHIKIさん、L’Arc~en~CielのHYDEさん、黒夢の清春さんなどは特に尊敬しています。この3人はおそらく全員50歳を超えているんですけれど、いまだに精力的に活動されているんですよね。いくつになっても、自分のやり方をもってアツく活動し続けるところを尊敬しています。
 また、映画監督では庵野秀明さん、クリント・イーストウッドさんです。お二方の作品は勿論、作り方や作品に対する姿勢を含めて非常に感銘を受けました。

横国都市科学部との衝撃的な出会い

―横国に入ったきっかけは何ですか?

 2015年8月、高校一年生の時に参加した、都市科学部都市社会共生学科の前身である、人間文化課程のオープンキャンパスに衝撃を受けたことです。その時担当してくださった教授の第一声が、「我々も変ですがこんな山奥まで来るみなさんもだいぶ変です」といわれたんです。衝撃的でした。自分の大学を変な大学というところはここしかないと思いましたね。他のオープンキャンパスでは寝ちゃったんですけど、ここだけは寝ませんでした。笑
 人間文化過程はその後改組してしまって、学部が無くなってしまったのかと残念に思ったんですが、よくよく調べると都市科学部でも同じようなことを学べることが分かりまして、入学を決めました。

―なかなか面白い出会いをされたようですね。現在、学部ではどのような勉強をなさっているのですか?

 文化系、哲学系、社会学系の勉強をしています。好きなのは芸術系の授業ですね。都市科学部の授業で面白かったものは、映像社会論講義、都市文芸文化論講義、都市文化マネジメント講義、現代都市文化論講義、空間芸術論講義などです。一般教養の授業で面白かったのは情報と社会とアートマネジメントという授業ですかね。

―横国で活動していて良かった点・悪かった点を教えてください。

 良かった点は、大学の環境ですかね。広くて色んな風景があるのがとても良いです。教室や図書館、少し歩けば山や森がある。みなとみらいがあると思ったら、キャベツ畑もある。映像を撮る人間としてはシーンに困らないです。
 逆に悪い点は、これは横国生に限った話かは分からないのですが、ちょっとした連絡が遅かったり、ドロップアウトされたりすることです。コミュニケーションをとりたいのになぜか急に連絡取れなくなることがあります。僕とかは毎日朝・昼・夜きちんと連絡を確認するタイプなんですが、人によってはすごく通知がたまっていたりするようですね……。

今後の人生について

―ご自身の将来についてお聞かせください。将来は何をしたいですか?将来の目標はありますか?

 進路としてはとりあえず大学院(都市イノベーション学府)に進んで、それからいろいろと考えたいと思います。将来についてはまだ決める段階ではないと思っています。将来の目標としては、おっさんになってからも元気にいろいろやっているというか、若々しく映画を作っているようなかっこいいおじさん、エネルギッシュに様々な方面で表現する人になっていきたいと思います。死ぬときによかったと思える人生を歩みたいです。

 やらなきゃいけないことややりたいことを粛々とやっていくことの積み重ねの上に成果があるのかなと思っていますので頑張りたいですね。

―最後に、創作活動をしている大学生、中高生にアドバイス・メッセージをお願いします!

 20代になると体が衰えるので、 ぜひ10代のうちに限界に挑んでみてください。魂燃やそうぜ!!

―貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました!

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