「今」しかできないことを「今」する!!(インタビュー 大学を飛び出して世界一周!! 伊藤宏次さんvol.2)

2010.11.02

常に危険との隣合わせの1年間!!
旅自体は非常に充実したものとなったんですが、そんな旅の中でも何回か危険な目にあいましたね。

トラブルファイルNO.1@中国

まずは中国。中国のバスって夜中にどこかの街角みたいなところで下されたりするんですよ。僕も真夜中の人通りのない街角に下されました。とりあえず拾ったタクシーが少し怪しかったんです。そしたら路地裏に下され、見るからにあやしい男が一人来て「おまえの泊まる宿は今日やってないから俺がいい宿を紹介してやる。」と言ってきて。路地裏に入る手前に1件だけ空いているレストランがあったのをタクシーの中で見ていたので、そのレストランまで逃げて空心菜の炒め物を頼んで朝5時までねばりました。その男はしばらくの間ずっとレストランの外に張り付いて待ってたんです。あの時タクシーの中で危機感を持ってちゃんと周りの景色に注意して見ていたからよかったものの、のんきにタクシーに乗っていたらと考えると怖いですね。

トラブルファイルNO.2@モロッコ

モロッコで実際に強盗に遭いました。まだ昼間で、人通りもほどほどあって警官が200メートル間隔ぐらいで立っていた通りで、いきなり誰かにグッと押され壁に押し付けられ、ナイフを突き付けられたんです。金目の物を要求してきて、付けていたネックレスとポケットに入っていた現金5000円ぐらいを盗られました。流石にリュックは昼間だし、赤色で目立つためか中までは探られませんでした。他の貴重品は腹巻ポケットに入れていたので大丈夫でした。そのあとすぐに近くに立っていた警官に訴えたんですが、なかなか英語が伝わらず、結局犯人は逃げてしまいました。まあ、被害は最小限で済んだのでよかったと言えばよかったんですが…。

トラブルファイルNO.3@インド

インドで騙されたこともあります。インド政府系がやっている観光業者に前金だけ先に払ったんですが、なんだか胡散臭く感じて宿に帰ってから書類をよくよく見ていたら、その業者の名前が政府系の業者の名前と1文字だけ違っていたんです。頭文字のところに小さなwが付いていたんですよ!すぐに現地の警察に行って事情を話したら迅速に対応してくれておかげで前金は全額返ってきました。

1年間を通して様々な危険に遭遇したし、常に危険と隣り合わせな状況だった。だからこそいつも危機意識を持ちながら旅をすることができたし、そういった状況にはち合わせてしまっても最悪の結果にならないように対応できたと思います。

言語を超えたコミュニケーションがそこにはある!!

世界を旅するための必要条件として英語が喋れなきゃダメだと思う人は多いと思います。僕は高校時代にニュージーランドに留学していたこともあり英語はある程度話せる状態で旅に臨んだのですが、英語が全然話せないバックパッカーも普通にいました。それに僕の言った国のほとんどは公用語が英語ではないから一般市民レベルでは英語が通じないということもしばしばありました。そういう時って、英語を使うよりも日本語で話したほうが伝わることが多かったりするんです。たとえば水が欲しいって英語で言っても通じない時は「みずちょーだい!」ってジェスチャー付きで一生懸命伝える。そうすると意外に通じます。

伝える手段としての言語を実感

言語って正確性も問われると思うんですけど、やっぱり本質としては相手に気持ちを伝える手段として言語が存在するわけだから、むちゃくちゃな英語でも、それが日本語であっても伝えたいという気持ちと気合いだと感じました。全然英語が話せない旅人がそのフライトに乗れなかったらウン万円飛んで行ってしまうという時になると中学生以下の英語を駆使してなんとかフライトにこじつけられたっていうこともよくある話です。だから英語が絶対的な必要条件ではないんですが、ただ英語圏の旅人が多いし、知識人と交流するときは英語だったりするので、英語ができると世界が広がることは確かです。

最高の朝の始め方

旅の中で特に印象的だった出来事いうのが、インドで見た皆既日食ですね。中国で仲良くなった旅人達とインドで再開し、一緒にバラナシで皆既日食を見ようってなったんです。僕自身は皆既日食というものは理科の教科書の中の存在で、まあ都合が合えば見れたらいいな、という程度でしか考えていませんでした。皆既日食当日、バラナシでは日の出の後すぐに皆既日食が起きるということなので朝早く起きてガンジス河に向かいました。

少しずつ辺りが明るくなりだしてきたガンジス河では、歌を歌う人。それに合わせて踊る人。用を足す人。沐浴する人。河に流れ着いた腐敗した死体に群がる野良犬。クリケットをする人。ガンジス河にはインド人の日常が流れていました。その傍らで全然国籍も違う僕らが旅という非日常的な時間を過ごしている。そんななか太陽が姿を見せ、そして遂に欠けていったんです。

街はセピア色に染まっていって、朝がついさっき「おはよう」と言い、そして夜が「こんばんは」という。そんな凄く神秘的な空間に包まれました。完全に太陽が隠れた時、ガンジス河を挟み両岸から大歓声が上がったんです。クリケットをしていた人も中断して歓喜していて、ガンジス河にいる人たちはみんな祈っている。さっきまで僕たちと彼からは日常と非日常の相反する世界にいたはずなのに、太陽と月と星が見える圧倒的な非日常を目の前にひとつになった。本当に鳥肌が立ちました。

そして僕たちは迷うことなくガンジス河に飛び込み、言葉では言い尽くすことのできない連帯感と非日常をあますことなく堪能したんです。一生に一度きりの最高の経験をしたと強く思います。あの時の空や街の色、肌で感じたあの神秘的な時間は、写真でも映像でもそして言葉でも表現できない僕の宝物になりましたね。

「今」を大切に生きる!!

1年間日本では到底体験できないような様々な経験をしてきました。本当に毎日毎日が新鮮で、非日常であり、でも反対に日本にいる時には見えなかった世界の姿がリアリティーを帯びて自分にいろんなことを問いかけてきたり、ひとつひとつを自分の中に吸収し、自分が自分の人生を思う存分生きているんだという実感があり、本当に充実した旅をすることができました。旅行で得たものは測り知れないし、これからの自分の人生にも生かされていくと確信しています。

最後に…

皆さんが今勉強しているのは大学に入るためではなく、大学に入ってからやりたいことのために勉強していると思います。その自分のやりたいことのために、「今」をしっかり頑張って下さい!

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