経営学部公募推薦入試のイロハ

2017.10.03

初めまして、1年のななうみです。10月に差し掛かり、外の涼しさがまた一段と増してきたように感じられるこの頃。受験生の皆さんはいかがお過ごしですか? 体調を崩さないよう注意しつつ、受験勉強に励んでください。体が資本です!

さて、今回取り上げるテーマは、経営学部の公募推薦入試。この入試を受験し合格した私が、そのイロハをnaviGATEしていきたいと思います。

でもその前に、「えっ、経営学部にそんな入試があるのか?」と思われた方もいるでしょうから、ここで経営学部における入試の種類をざっくりと整理しておきましょう。

  1. 1.  前期試験:センター試験(800点満点)と調査書(100点満点)による試験。
  2. 2.  後期試験:センター試験(400点満点)と二次試験(400点満点)による試験。
  3. 3.  GBEEP:外部英語試験の結果、面接、センター試験(数学・外国語)による試験。
  4. 4.  公募推薦:志望理由書・小論文・面接による試験。

これからお話しするのは、4番の入試に関することです。それでは早速参りましょう!

 

 

I.  入試の概要

 出願条件 

まず公募推薦入試の基本的な情報を紹介していく訳ですが、この入試に出願する上で満たさなければならない条件があります。それが以下のとおり。

  • □調査書全体の評定平均が4.3以上であること
  • □出身学校長の推薦を受けること
  • □合格した場合には入学を確約できること

中でも最もポイントとなるのは条件1です。この入試では、出願の可否が高校3年間(厳密には高1から高3の初学期まで)の成績で決まる訳ですから、1年次からある程度の成績を維持しておくことが求められます。残りの条件2,3に関しては、それぞれ「受験するには学校長の許可が必要」、「もし合格した場合、他の入試を受けることは原則として出来ない」ということを示しています。

公募推薦の受験を考える上で、まず手始めに自分が上記の条件を満たせるかどうかをチェックする必要がありそうですね。

 

 入試の流れ・内容

続いて、入試の内容および対策のポイントをご紹介しましょう。まずは入試の大まかな流れから見ていくことにします。

  1. Step 1 公募推薦入試の受験を考えている旨を、学校の先生に伝える
  2. Step 2 「推薦入試学生募集要項」をテレメール等で取り寄せる
  3. Step 3 自分が出願条件に合致しているかどうかを確かめる
  4. Step 4 出願条件を満たしているようであれば、学校の先生に調査書の発行を依頼する
  5. Step 5 志望理由書などの出願に必要な書類を揃え、出願期間中に届くように送る
  6. Step 6 小論文試験、面接試験に向けた対策を行う
  7. Step 7 小論文試験、面接試験本番
  8. Step 8 合格発表

公募推薦の流れを大まかに書き出すとこんな感じです。このような流れの中で関門になってくるのは大きく3つ。「志望理由書」「小論文」「面接」です! ここからは、この3つの試験の詳しい内容、および対策方法について述べていきたいと思います。

 

 

Ⅱ.  入試の内容・対策

 関門その1―志望理由書

志望理由書には、「横国経営を志願した理由」「大学生活に期待すること」「将来の希望・進路」といった項目について自分の考えを記載することになります。とはいっても、「何を書けば良いの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そこまで難しく考える必要はありません!

ここからは、志望理由書の作成に際するポイントを挙げていきます。

 

Step 1 柔軟に自分なりの志望理由を考えるべし

志望理由の考え方は多種多様ですが、中でも自分が経営学に興味を持ったきっかけを考えてみると、志望理由が考えやすくなると思います。この場合「私は△△という経験をした→そのとき□□と思った→経営学を学びたいと思った」といったような展開になるでしょう。また、将来の夢から逆算して志望理由を挙げることも可能です。この場合の展開としては「私は△△という夢を持っている→その夢を実現するためには□□の知識が必要→経営学を学びたいと思った」といった感じになるでしょう。

とにかく自分に合った方法で志望理由を考えてみることが大事ですよ。

 

Step 2 「横国」の経営学部を志望した理由を入れるべし

しかし、実は「経営学部」の志望理由だけでは不十分。「なぜ他大学の経営学部ではなく横国の経営学部でなければならないのか?」という問いに対する答えとなるような要素も盛り込む必要があります。そう、つまり志望理由書を見た教授に「経営学を学びたい理由は分かったが、別に横国でなくても構わないのでは?」と言われないようにしなければならない、ということ。横国経営を志願したのは、そこにしかない施設・制度があるからなのでしょうか? それとも入りたい教授のゼミがあるからなのでしょうか? ぜひ、自分なりの「横国でなければならない」理由を探してみてください。そうした意味では、オープンキャンパスに行くのは有効な手段。志望理由になり得るようなヒントが転がっているかもしれませんよ……!

※ ところが、残念ながら今年受験される予定の方にはオープンキャンパスに赴くチャンスが残されていません。そんな方は、インターネットを用いて横国に関する情報収集をしてみると良いでしょう。あるいは、私たち横国naviGATEにメールを通じて質問して頂ければ、私たちなりに考える横国のよさをお答えできるかもしれませんので、お気軽にメールをお寄せください。

 

Step 3 志望理由を端的に表すべし

ここからは実際に下書きをしていきます。志望理由書を書くとき、まずは自分の志望理由をはっきりと、分かりやすく、具体的に書くことが大事です。最初に「私が貴学を志願した理由は、○○からである」と志望理由を端的に述べた後、それに関連するような話題で志望理由に説得力と持たせるとGoodでしょう。

ちなみに下書きは、志望理由書をコピーしたものに書いていくと良いと思います。余談ですが、私自身は志望理由書を清書するまでに2回添削を受け、書き直した覚えがあります。下書き用紙は最低でも3枚程コピーしておくと安心かもしれませんね……。

 

Step 4 「繋がり」のある志望理由書にすべし

志望理由、大学生活に期待すること、将来の希望・進路に一貫性をもたせてください。例えば、志望理由を「公認会計士に向けた勉強をする環境として最も適していると考えたから」としたにもかかわらず、大学生活に期待することとして「経営戦略について勉強すること」を挙げたとすればどうでしょう。志望理由と大学生活に期待することがズレている、一貫性のない文章と捉えられてしまいがちです。また、大学生活に期待することと将来の希望・進路とが乖離していてもやはり変です。大学生活に期待することとして「経営戦略を重点に据えて勉強すること」を挙げていながら、将来の希望・進路として「公認会計士」と書くのはおかしい、ということですね。

 

Step 5 添削をしてもらうべし

志望理由書の下書きは、学校の先生に依頼し添削を受けてください。担任の先生に添削してもらえれば良いと思いますが、もし可能であれば他の先生(地歴公民科の先生など)にも添削してもらえるとなおGoodです。

 

Step 6 完成したらコピーを取るべし

志望理由書の清書まで終えたら、必ずコピーを取ってください。後ほど「③関門その3―面接」で詳しく触れますが、面接試験では志望理由書をベースとした質問がされます。面接試験対策に志望理由書を使うことになりますから、忘れずにコピーを取ってください。

 

以上、志望理由書を書く上で注意すべきポイントです。志望理由書の内容は面接試験での質問事項に直結することになりますから、必ず自分の考えに基づいた内容を記載するようにしてください。

イメージ画像です

 

 

 関門その2―小論文

続いて、小論文試験の内容と対策を述べていきたいと思います。まずは小論文試験に関する基本的な情報を押さえておきましょう。

  • □出題内容:経営・経済に関するテーマの文章やグラフを読み取り、小論文を書く問題
  • □問題構成:大問2つ、各々につき小問2つ
  • □指定字数:小問1つにつき300~400字
  • □試験時間:120分

まず言えることとして、書かなくてはならない小論文の字数が多い!(ちなみに全体で1200~1600字になります。)ましてやこれを120分で書き切らなくてはならない。正直簡単なこととはいえません。(文章を書くのが得意な方は例外ですが。)

ここからは、そんな小論文試験の攻略法の一例をご紹介します。

 

Step 1 まずは過去問を解いてみるべし

文字通り、最初に過去問を一度解くことを強くお勧めします! 上で述べたとおり、横国経営の公募推薦入試で課される小論文試験はなかなかのクセモノ。だからこそ出題傾向や形式をある程度押さえるには過去問が最適であり、攻略の近道なのです。

最初に過去問を解く際には、制限時間を気にする必要はありません。ただし必ず全ての問題を解き切り、先生の添削を受けてください。この作業により、今後の対策方針が見えてくるはずです。

万一添削をしてもらえる先生がいなければ、自分から添削を担当してもらえる先生を探し、依頼してください。

 

Step 2 知識を付けるべし

小論文試験で出題される経営関連の文章や表・グラフ。これ自体は、もしかすると経営に関する知識がそれ程無い人でも理解できるものかもしれません。しかし、だからと言って新たに経営の知識を身に付ける必要はないのかと聞かれれば、答えはノーです。経営に関する知識は、小論文を書く際のネタになったり、文章や表・グラフの読み取りをよりスムーズに進めるための助けになったりします。つまりそうした知識を身に付けることも、よりよい小論文を書くための対策のひとつということです。

ちなみに経営に関する知識を得る手段の例としては、以下のようなものが挙げられます。

  • □日本経済新聞 紙媒体or電子版(有料)
  • □日経ビジネスオンライン(基本的に無料)
  • □東洋経済オンライン(基本的に無料)
  • □政治・経済資料集(経済分野)

経営に関する記事を取り上げている新聞を多く読むことは、小論文のネタとなるような経営に関する時事的な知識を吸収するための手段として効果的です。一方、政治・経済資料集(経済分野)の企業に関係する箇所を見直しておくと、経営に関する知識の基礎的な部分を押さえることができます。新聞と資料集を併用することで、時事的な知識と基礎的な知識の両方を身に付けておくことが理想です。

とは言っても、記事も資料集もただ読み流しただけでは知識は定着しません。ノートを1冊準備し、読んだ記事や箇所の内容の要約、およびそれに対する自分の考えを書くようにしましょう! 記事をただ読むだけでなく、それに対する自分の意見や立場を考える習慣をつけておくことは、小論文試験のためのトレーニングになりますから、ぜひ実践してみてください。

演習はもちろん必要不可欠ですが、その土台となる知識を増やす努力も忘れずに。

 

Step 3 演習と添削を積み重ねるべし

小論文を攻略するには、言わずもがな演習の積み重ねが肝心。しかしながら「ただ問題を解いて終わり」では非常にもったいない! ということで、演習でより効果を上げるために私自身が気を付けていたポイントをご紹介したいと思います。

  • □教材は過去問がオススメ。時間があれば他大学の過去問等を解いてみる。
  • □大問ごとに区切って演習する。演習1回の制限時間を60分に設定し、大問1問(計600~800字程度)を解く。余裕が出てきたら、120分で大問2問を解く訓練をしてみる。
  • □時間内に解けなかった問題については、問題用紙の番号に印を付けた上で、演習を続行する。
  • □どうしても書くべき内容や書き方が思いつかない問題については、何かを参照して解いてみる。それでも歯が立たない問題については、添削担当の先生にアドバイスを請う。
  • □課題文やグラフを読む際、文章のポイントとなる箇所に線を引いたり、余白に文章の要約やデータの考察を走り書きしたりする。こうした書き込みによって、小論文の作成がよりスムーズに進む。
  • □「言いたいことを明快に表し、簡潔に説明すること」「出題の意図を読み取り、問われていることに正確に答えること」を意識して解く。
  • □小論文を書くとき、段落構成に注意する。小問1問あたり300~400字の字数に収めなければならないため、一般に言われる「序論・本論・結論」の形に従って文章を展開するのは難しい。そのため私自身は、第1段落で主張およびその簡潔な理由を述べ、第2段落で詳しい説明をし、第3段落で再び主張を述べる、という構成を基本として小論文を書くようにしていた。
  • □問題を解き終えたら、とにかく先生に添削をしてもらう

少々細かい部分も含め、私自身が注意していたポイントを書き出してみました。Step 2と同時進行で演習を繰り返し行っていくことが大切です。

 

Step 4 最後は過去問でリハーサル

演習をこなし、知識もある程度身に付けた。では最後にやるべきこととは? ずばり本番さながら、120分で大問2問を解き切るリハーサルをしましょう。教材は過去問をお勧めします。解き終えたらいつものように先生に添削をしてもらい、あとは本番に備えるのみです。

 

Step 5 本番は時間を見ながら解くべし

本番も練習どおり解くように心掛けることが大切です。特に気を付けたいのは、とにかく時間を見て解くということ。上手く書けないと思った問題は飛ばして後で解くようにしたり、1問あたりに時間を掛け過ぎていないかを時々チェックするようにしたりすることが肝心です。

 

以上、小論文試験の内容と対策におけるポイントを述べてきましたが、あくまで私自身の経験に基づくものに過ぎませんから、この中から自分に使えるポイントを取捨選択して頂けると幸いです。

 

 

 関門その3―面接

最後の関門、面接試験。まずは基本情報から……。

  • □面接形態:個人面接、試験官:受験者=2:1
  • □質問内容:主に志望理由書に基づいた質問
  • □面接時間:10~15分

この中でも特に注目して頂きたいのが、質問内容です。志望理由書の内容は人それぞれですから、当然聞かれる質問の内容も一人ひとり異なってきますが、果たしてどう対策すれば良いのでしょうか?

 

Step 1 先生に面接指導をお願いすべし

この入試では志望理由書に基づいた質問が多くされますが、「志望理由のどういった部分が質問されやすいか」を自分自身で予想するのはなかなか難しいものです。そのため、客観的な目で志望理由書を見てもらい、想定される質問を考えてもらうということが必要になってきます。そんなときに頼るべきは学校の先生。自信を持って面接に臨むためにも、ぜひ先生に面接指導を依頼してください

 

Step 2 志望理由書の内容を深めるべし

面接試験では、志望理由書に書いた内容がそのまま質問される場合もあれば、その内容を踏まえてより突っ込んだ質問をされる場合もあります。前者の例としては「志望理由を教えてください」といった質問、後者の例としては「志望理由書に『○○分野を学びたい』と書いてあるが、その分野においてあなたが興味を持っている企業はあるか?」といった質問が挙げられます。

そんな面接を乗り越えるカギとは何か。それは「志望理由書の内容を説明できるようになること」「志望理由書から問われそうな質問を想定すること」です。志望理由、大学生活に期待すること、将来の希望・進路を面接で聞かれたとき、自分はどう答えるのか。さらに突っ込まれそうなキーワードは何か。こういったことを考えてみると良いでしょう。

その一助として、面接指導を有効活用することがポイントです。Step 1で述べたとおり、面接対策において「客観的なアドバイスを得ること」は非常に大事。先生に志望理由書から想定される質問を考えてもらったり、質問に対する受け答えをチェックしてもらったりすることで、面接を乗り切る力がつくはずです。ぜひ面接指導を有効に活用してください。

 

Step 3 よく聞かれる質問を押さえるべし

上で説明したとおり、面接で聞かれる質問として多いのは各々の志望理由に関連するものですが、一方で共通して聞かれやすい質問もあります。ここでは、実際に過去の面接試験で聞かれており、かつ今後も聞かれやすいであろう質問をピックアップしてご紹介します。

  • □横国経営を志望した理由は何か(簡潔に)。
  • □高校時代に最も頑張ったことは何か。
  • □企業経営で興味のある分野、およびその具体例となる企業は何か。
  • □経営のどこに面白さを感じるか。
  • □経営学に関する本を何か読んだか。

最後の質問に関して補足しますと、経営学に関する本は最低1冊読んでおいた方が良いでしょう。でもどんな本を読めば良いかイマイチ分からない……。そんな方は、経営学の中でも自分の興味のある分野に絞って本を探してみると良いでしょう。分量がそれ程多くなく、初心者でも比較的取っ付きやすい新書を読むのも一つの手ですよ。

 

以上、面接試験の内容と対策でした。誰かに面接指導をお願いし、様々な角度からの質問に答えられるように準備すること。これが非常に大切です。

 

Step 4 本番では質問に食らいつくべし

どれだけ対策を積み重ねたとしても、当日全く予想外の質問がされ、答えに窮してしまう場合があるかもしれません。そうしたときは、とにかく何か答えようとすることが大切です。黙り込むのだけはNG! 私自身、面接試験時に想定外のことを聞かれ焦った経験がありますが、出来る限り言葉を発することで何とか乗り越えました。

面接官も完璧な返答を求めている訳ではありませんから、一つひとつの質問落ち着いて答えれば大丈夫です。

 

 

Ⅲ.  最後に

いかがでしたか? 入試全体の概要に始まり、志望理由書・小論文試験・面接試験それぞれにおける内容と対策について述べてきました。特に試験の対策に関しては、かなり細かいところまで説明してしまいましたが、「これを全て実践すれば合格する」という訳でもありませんし、逆に「これを全て実践しなければ合格できない」という訳でもありません。あくまで私自身の経験によるものですから、「こういうケースもあるのだな」という風に捉えて頂けると幸いです。

経営学部公募推薦に関する情報は、それ程多く出回っている訳ではありません。実際、横ナビには経営学部の公募推薦に関する質問が多く寄せられていますし、私自身が受験するときにも情報を集めるのに苦労した記憶があります(汗)。そうしたことを踏まえ、今回このように記事にさせて頂きました。

これから受験に向けた準備がいっそう本格化します。横ナビではこれからも受験に関する記事を発信して参りますので、ぜひ参考にしてください! 受験生、FIGHT!!

※ ここに掲載した受験に関する情報は、来年度以降変更される場合があります。ご了承ください。

 

(ライター:ななうみ)

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