横国で先生に!教員免許状取得の実態

2016.05.14

横国が新緑で緑一色になる季節となりましたね。高校生、そして横国生の皆さんもようやく新しい生活に慣れた頃でしょうか。

そうなると、その後の進路も気になるところ。将来の夢のため、就職活動の強みにするため、そして自分自身のスキルアップのため、資格を取得することを考える人も多いのではないでしょうか。

そこで、横国で取得できる資格について紹介したいと思います。今回紹介するのは、おなじみの資格「教員免許状」です!

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■教員免許状とは?

今までお世話になって来た、幼稚園や小学校、中学校、高校などの先生たちが必ず持っている資格である「教員免許状」。これがないと、どんなに優秀な人でも学校の先生にはなれません

この教員免許状は、大学などで必要な科目の単位を取得し、各都道府県の教育委員会に申請をすることで取得することができます。つまり、特別な試験を受けなくても、真面目に大学の授業を受けるだけで、教員免許状を取得することはできるのです。(もっとも、各自治体の教員採用試験や私立の学校の採用試験などをパスしないと、学校の先生にはなれませんが。)

 

 

■教員免許状を取得できるのは何学部?

横国で教員免許状取得と言えば、教育人間科学部 学校教育課程 (通称:学教)でしょう。学教では小学校の教員免許状の取得が卒業の条件にもなっています。ですが、実は学教以外の教育人間科学部人間文化課程、経済学部、経営学部、理工学部でも、教員免許状は取得できるのです。

教員免許状にも様々な種類があるので、詳しい情報は、大学の公式ホームページ文部科学省のホームページを確認してくださいね。

 

 

■教員免許状は楽に取得できる?

「大学の授業を受けるだけで、どの学部でも取得できるなんて、意外と楽?」と思った方もいるのではないでしょうか。しかし、学校の先生への道は決して楽ではありません。

 

学教の人には、教員免許状を取るためのカリキュラム、つまりしっかりしたレールがあります。また実際に学校現場に赴く授業や教育関係のボランティアの紹介など、教員になるための支援も手厚いのがポイント。「教育社会学」や「小教専理科」「教育実地研究」などの授業を真面目に受ければ、教員免許を取得できます。

しかし、小学校、中学校、高校、特別支援学校の免許を取得するために受けなければいけない授業は膨大で、1限から5限まで追われている人もしばしば。必修の授業も多く、教育系のボランティアに参加し、部活やサークル、アルバイトにも全力で取り組む、と充実していながらも大変そうにしている人が多いイメージがあります。

しかし、本当に学校や子供たちが好きで、将来いい先生になろうと頑張っている姿は、とても輝いていますね。

詳しい様子は、「【常盤祭コラボ企画】横国学部紹介~教育人間科学部の場合~」(2015年10月掲載)もご覧ください!

 

 

■他学部や他課程では?

学教以外の学生で教員になりたい人は、自分たちの専門のカリキュラムに加えて、教員になるために、教職や教科に関する授業を受ける必要があります。例えば、同じ教育人間科学部でも、人間文化課程の専門科目である「マスコミュニケーション概論」や「文化マネジメント基礎論」などの授業に加えて、カリキュラムについて学ぶ「カリキュラム論」や学校行事について学ぶ「特別活動論」などを履修しなければならないのです。

周りの友人に比べて授業の数が多くなってしまうのはもちろん、受けたい専門科目の授業教職の科目の授業の時間割が重なってしまい、泣く泣く選択を迫られることも。

特に、普段から実験などで忙しい理工学部では、尋常ではない忙しさが待っています。課題に追われ、徹夜が3日ほど続くこともしばしばだという噂も。入学した時には「先生になりたい!」と思っていても、授業の忙しさに諦めてしまう人も少なくはないようですね。

 

また、時間の問題以外にも大変なことはたくさんあります。

例えば人間関係。他学部や他課程で教員免許を取るのは、実は少数派です。学教の人たちの中に、単身乗り込んでいく心細さはかなりのものです。しかも、そういった時に限って、グループ単位でのディベートやプレゼンが求められますよね(笑)

また、授業の雰囲気の違いも大きな壁になります。「教科書に載っていない歴史とどう向き合うか」専門の授業で考えた後で、「教科書の歴史を教えること」を学ぶ模擬授業、と、教育以外の視点から学んでいるからこそ、不信感にさいなまれることも。「出席していれば単位が来るの⁉」「発言するだけで意欲高いと評価されるの⁉」と授業の進め方の違いにも愕然とする人もいます。

 

ただ、自分の専門分野の知識や研究、考え方を、教育現場にも生かせることができるのは、他学部・他課程の大きな魅力になります。教科書には載っていないマニアックな知識も、わかりやすく教えてくれる先生、やっぱり素敵ですよね。より専門的な知識が必要とされる高校の先生になりたいのであれば、大きな武器になるでしょう。逆に教育関連の授業で感じたことを自分の専門にも還元できることもあります。

 

それから、意外と困るのが、情報が全くないこと。教職オリエンテーションや掲示板からしか情報を得ることができないので、複雑な手続きがよくわからないのが実情です。学務に何度も聞きに行ったり、教員を目指す学生でLINEのグループを作って確認しあったりするなんてこともしばしば。「教職に関する科目の授業がある時間に、学部のオリエンテーション入れられた!どっちに行けばいいんだ!?」なんてこともありましたね(笑)

 

もっと裏事情を知りたい人は、以前横ナビに掲載した「他学部で教職を取ることのススメ」(2010年11月掲載)もご覧ください。

 

 

■本当に、先生になれる?

頑張って教員免許状を取った人は、全員が先生になるのでしょうか? 残念ながら現実はそんなことはありません

横国の公式ホームページに掲載されている「卒業生の就職状況」をチェックしてみましょう。

平成26年度の卒業生のうち、経済学部、経営学部、理工学部で教員になった人は1%もいません。かなりの少数派であることが分かりますね。また、教育人間科学部でも教員になる人は約25%です。ここには人間文化課程の学生も含まれているので一概には言えませんが、学部の定員の約60%が学校教育課程の学生であることを考えると、意外と少ないですね。

 

では、もう少し詳しく見てみましょう。

「平成26年3月卒業者の大学別就職状況(教員養成課程)」(文部科学省HPより)によると、学教から正規や臨時の教員になった人は53%、大学院に進学する人を入れないで計算しても61%、と、実際に学校の先生になる人は約半数とみて間違いないでしょう。全国の国立大学の教員養成課程から教員になる割合の平均が60%なので、確かに少ないですね。

一方で、教員以外の道に就職する人が28%という、鹿児島大学や岩手大学に次ぐ進路の幅広さが魅力でもあります。また、未就職の人も5%と、全国平均の8%を下回るのも、安心できるポイントですね。

 

「教員免許をとったから先生になる」ではなく、教員を選択肢に加えたうえで、自分の将来を決める人が多いようです。もちろん、学教や他学部にかかわらず、学校の先生として活躍している先輩方、大学院でさらに教育について学んでいる先輩方は大勢います!

 

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いかがでしたでしょうか。教員を目指す皆さんも、そうでない皆さんも、少しでも選択の幅が広がってくれたら幸いです。教員免許状以外の資格についても、今後横ナビで紹介していきたいと思います。資格を取得すべく頑張っている皆さん、ぜひあなただけが知っている裏事情を横ナビまで教えてくださいね!

 

(ライター:ちひろ)

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