人文あるある

2015.08.04

みなさん、こんにちは!

暑い夏が来てしまいましたが、いかがお過ごしでしょうか。高校生のみなさんの中には、受験に向けて大学や学部のことを考え始めている人も多いのではないでしょうか。

ところがホームページやパンフレット、受験情報誌などを見ても、気になる大学や学部の実態はよくわからないもの。オープンキャンパスに行っても、疑問は尽きませんよね。

そこで今回は、大学生だからこそわかる「あるある」ネタで、横国にある学部を紹介したいと思います。今回紹介するのは、「何を学んでいるかよくわからない」と大評判の、教育人間科学部 人間文化課程です!

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○まず2次試験が意味不明

人間文化課程の2次試験は、ずばり「総合問題」。現代文と英語の長文問題を解いて自分の考えを述べる、というと聞こえはいいですが、実態は「本当に意味が分からない!」と人文生が声をそろえて言うほど意味がよく分からない問題です。受験のために暗記ばかりしていた受験生をあざ笑うかのように、暗記だけでは解けない問題が出てきます。

詳しくは過去問を見ればわかりますが、楽譜や絵画、写真をふんだんに使った芸術関連の問題や、ひねくれた視点から述べられた社会関連の問題ばかり。「答えなんてないのでは。」「書いたら合格なのでは。」という話が出るほどです。

幸いなことに(?)センター重視の配点になっているので、多くの人文受験生はセンター試験の勉強を必死にやっています。そしてセンター後から、本を読んで対策をしたり、過去問や小論文の問題に取り組んだり、学校の先生に何回も添削をしてもらったりして、自分なりの攻略ポイントを見つけて頑張っていたようです。

 

○新入生オリエンテーションも意味不明

さて、いよいよ入学式直前。大学でオリエンテーションが行われます。ところがなぜか、人文だけ異様にオリエンテーションが長いのです。夜までかかっています。(これを言い訳にしてサークルの新歓を振り切ることができたのは、よい思い出ですね。)

しかも教室に入ると、某国民的5人組アイドルの歌が鳴り響いていたり、自己紹介するはずの先生がいなくて混乱していたり、話が脱線したり、基礎演習(通称:基礎演)のクラスが発表されたり、なぜかパーティが始まったり、とよくわからないことが続きます。きっと新入生を歓迎しようと、先生方や先輩方が頑張っているのでしょう。

ちなみに、このオリエンテーションを最後に人文の生徒が一堂に会すことはほとんどありません。重要な情報も多く、先生や先輩、仲間とゆっくり話せるいい機会なので、しっかりオリエンテーションに参加しましょう。

 

○人文基礎論

さて、数少ない人文の必修科目、人間文化基礎論。春学期と秋学期にそれぞれ2コマずつある、大切な必修の授業です。この授業は人文の先生の紹介も兼ねているので、様々な先生が個性的な話をしてくださるのですが…。

あまりに個性的過ぎて、バッタ、家畜、寝坊、アニメ、進撃の巨人、喘ぎ声、先輩が踊りだす、先輩が語りだす、爆音、等々「神回」となりつつある講義もちらほら。内容によってはSNSが荒れます。とはいえとても面白く深い内容なので、つい聞き入ってしまいますね。

 

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○文化リテラシー基礎論

さて、人文にもう1つある必修科目、文化リテラシー基礎論。なんとこの授業、教室も講義もありません。

この科目はずばり、空きコマや放課後、休日などに、指定された美術館の展覧会、芸術関連のイベントやワークショップ、講演会などに参加してレポートを提出することで単位がもらえます。

このように人文基礎論や文化リテラシー基礎論では、「美術館などに行ってレポートを書いてくる」という課題がよく出ます。特に地方出身の子にとっては、みなとみらいや東京を歩き回るだけでも一苦労です。ですが、芸術に触れるきっかけになりますし、横浜や東京のことを知るきっかけにもなりました。(ちなみに去年私は、森美術館のアンディ・ウォーホル展や、国立新美術館のイメージの力展、ヨコハマトリエンナーレなどに行って、レポートを書きました。六本木で迷子になったのは良い経験でしたね。)

 

○必修科目がない…時間割どうしよう。

必修科目がほとんどない、ということは、時間割の自由度がとても高いということです。

残念ながら、1年生のうちは「カリキュラムに少々問題があって」専門科目がほとんどとれず、教養教育科目(通称:般教)とよばれる、全学部の人が取れる基本的な内容の授業しかとれません。しかし、学部にとらわれることなく自分の興味のある授業をどんどん取れるので、幅広い知識が身に付きます。

そして2年生からは、いよいよ専門科目が始まります。ところが芸術系の授業も社会系の授業もよりどりみどり。あまりに幅広すぎて、どの科目を取るか迷ってしまう人をたくさん見かけます。

しかしいくら自由といっても、英語や第2外国語、コンピューティングなど、卒業のために必ず取らなければいけない科目もありますし、専門科目の単位も計画的に取らなければなりません。また教職や学芸員、社会調査士の資格を取る予定の人は、そのことも考えて単位を取る必要があります。だからこそ、余計に迷うのです。

 

○波乱万丈、スタジオ選択!

人文のカリキュラムの目玉といえば、スタジオです! これはゼミのように、少人数で行う授業のことです。内容はスタジオによって本当に様々なので、省略させていただきます(笑) ちなみに、わたしのスタジオでは歴史についての本を読んで、みんなで議論しています。新しい視点の意見を聞くのがすごく面白くて、本当は大学に入ってまで歴史を勉強するつもりではなかったのに、歴史を勉強しようと決めてしまいました。

このスタジオは学期ごとに変えられたり、掛け持ちしたりできるとはいえ、学ぶ内容の連続性や一緒に学ぶ仲間のことを考えるとしっかり考えたいもの。将来のことや自分の学びたいことと真剣に向き合ったり、スタジオに見学に行ったり面談をしたりして決めている人が多いのですが…。

このスタジオ選択、まずは授業や昼休みに簡単なオリエンテーションが行われ、内容や先生の連絡先が書かれた簡単な冊子が配られます。これをもとに、期日までにメールでスタジオの希望を提出するのですが……。この冊子、先生によって内容も書き方もバラバラ、話を聞くとどうやら冊子と実態はかけ離れている様子、挙句の果てには内容も連絡先も何も書かれていない空欄のスタジオが、なんてこともよくあります。(空欄の理由は、担当の教員が期日までに内容を送ってくれなかったからとのことです。)

また、諸事情により「開講されないことになった」ということもあります。そのためスタジオ選択の時期になると、困った顔をしている人をよく見かけます。(ちなみに私もその1人です。)

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○「ちょっと○○行ってくる」ので休講!?

人文の先生方は、ちょっと寝坊したり、ちょっと楽しみすぎたりと、大学生にも親しみやすいエピソードをたくさん持ってはいるものの、れっきとした研究者。そのため学会や講演会などがあるらしく、よく授業が休講になります。休講となる授業が多すぎて、どれが休講なのかわからなくなってしまうことも。シラバスという授業についての説明書や予定表でも、急な出張に対応できるように予め予備日を設けている先生もいますね。

しかしこの学会や講演会、調査、(先生によっては)里帰りは、日本国内にとどまらず、ドイツやフランス、アメリカなど世界中に出向いている様子。「いったいこの先生たちは何者なのだろうか」と少し怖くなります。

ちなみに休講の次の授業では出張先や里帰り先で仕入れた最新の情報を聞くことができるので、とても面白いですよ。

 

○「ちょっと○○行ってくる」のは学生も同じ

先生方もですが、学生のほうも比較的フットワークが軽い人が多いのが人文です。グローバルスタディツアーなどの海外研修の制度も充実しているため海外に行くチャンスも多いですし、興味のある分野に関連した美術館や博物館、イベントを追いかけて横浜を飛び出している人もいます。旅行などに行ってしまう人、学校外で何か活動している人もいます。そのため、気付いたら学校にいない、日本にいないということも。

 

○よみがえり続ける人間文化祭

さて、オープンキャンパスの日に同時開催されている人間文化祭をご存知でしょうか。ここでは人文生たちが自分の研究や興味を思いっきり表現しています。しかしこの人間文化祭自体がだんだん盛り上がりに欠けてきているうえに、人間文化課程そのものの廃止も決まったらしく、「ならば人間廃止祭にしよう。」「もう開催する必要はないのではないか。」「今年で最後かも。」という声もちらほら聞こえます。しかしこの人間文化祭、なんだかんだで毎年開催されています。

「何をしているかわからない。」と言われがちな人文生ですが、普段学んでいること、自分の興味のあることを精いっぱい発表しています。今年もオープンキャンパスと同時開催するので、人間文化課程が少しでも気になる人はぜひ遊びに来てくださいね。(公式ホームページ:http://ynu-hs-fes.jpn.org/top.html)

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いかがでしたでしょうか。現代社会を様々な視点から見つめなおしているからこそ、個性的な人文。「よくわからなすぎて、辛い。」なんて声も聞こえますが、それでも自分の気になることを追いかけています。そんな人文の様子が、少しでも伝わると幸いです。
(ライター:ちひろ)

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